【第17回】 初学者の皆さん、判例の勉強に深追いは禁物です
法律学習において必須の判例。勉強し始めると、一つひとつの内容に興味が出てきますが、掘り下げすぎは禁物です・・・。
こんにちは、デジタルと行政書士の二つのスキルでビジネスの課題解決をお手伝いしたい、コウです。
このブログでは60歳定年を前に、行政書士試験に2年がかりで合格した私の受験ノウハウや所感等について紹介しています。
さて、私たちの社会におけるルールを定めているのが法律ですが、いくら細かく法律を定めても、全てのルールを定義することはできず、その隙間を穴埋めしているのが判例であると言えます。
行政書士試験において、私は恐らく1,000件以上の判例を勉強したと思います。
1年目に勉強し始めたころ、フォーサイトの福澤講師も言われていましたが、判例の中身に興味をもって、その内容に関して質問してくる人がいる、と。
判例に興味を持ち、詳しく知りたくなる気持ちは分かるが、まずは試験に合格することが第一であり、さらに詳しく知ることは合格した後に勉強すれば良いので、まずは合格することに専念しましょう、と言われていました。
◇フォーサイト福澤講師のブログ
実際に自分も勉強してみて、その気持ちはよく分かる気がします。
もちろん、重要な判例に関しては、原告の訴えが認められたのか(認容)、却下または棄却されたのかという結論だけではなく、何が論点となり、なぜそういった判決が導かれたかという点も、一定程度は押さえておく必要があります。
その場合に、テキストなどの解説だけでなく、ネットの判例情報などで調べてみることも必要です。
そうすると、テキストではほんの1~2行で書いてあるようなものが、実はこんな裁判で、こんなことが争われたのかと興味を持つことも、実際、多々ありました。
しかし、まあそこらへんで止めておきましょう、ということですね。
そこから先、さらに追及していくと、興味の領域に入っていってしまうことになり、合格を目指すという本筋から外れてしまいかねません。
判例の勉強に当たっては、くれぐれも深追いは禁物。
「合格」という第一優先目標をあくまで忘れないように、勉強していきましょう。
では、今回はこの辺で失礼します。
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