第二の人生に向けた「行政書士」合格格闘記

60歳定年を前に、行政書士試験に2年がかりで合格した私の受験ノウハウや所感等について紹介します

【第3回】なぜ、私が行政書士試験に挑戦しようと思ったか(つづき)

定年後にICTコンサルタントとしてのシニア起業を決意した私が、併せて行政書士の資格も取得しようと思ったわけとは。

こんにちは、デジタルと行政書士の二つのスキルでビジネスの課題解決をお手伝いしたい、コウです。

このブログでは60歳定年を前に、行政書士試験に2年がかりで合格した私の受験ノウハウや所感等について紹介しています。

昨日、合格通知書が届きまして、合計得点200点(合格基準点180点に対し)で合格しました。

択一式問題で172点、記述式で28点でした。

2年間の苦労が実り、ホッとしています。

さて、前回記事では長年通信キャリアで勤務してきた私の簡単な経歴と、定年を前に、会社退職後の人生をどうするか考え、「ICTコンサルタント」を目指して、シニア起業にチャレンジしようと思うに至った経緯を書きました。

数年前に当社は、地方創生やSDGsへの取組みの一環として、某市と包括連携協定を締結し、その協力事項の一つであるイノシシ等の野生獣害対策にご協力するといった案件に私が携わらせていただきました。

農林水産省のデータによると、野生鳥獣による農作物被害額は年間150億円を超え、いまや農業における最大の問題になっているそうです。

しかしながら農村の過疎化や高齢化により、駆除する猟師さんの数も減っており、遠隔で捕獲する罠など、ICTを活用した対策手法が模索されており、当社でもご協力することとなったわけです。

その時にお世話になった獣害対策専門会社の方によると、農水省都道府県でも補助金制度などを用意して、対策システムを安価に導入できるようにしているが、補助金の申請方法が複雑で、十分に使われていない場合があるとのことでした。

このように行政側が用意した仕組みが、うまく利用されていないといった事例は、獣害対策に限らず、あちこちに見受けられるような気がします。

この話を聞いた時に、今後私がICTコンサルタントとして起業した際に、このような行政手続関係についても併せてお引き受けすることにより、行政の施策を利用するお手伝いをする、いわば行政と国民とのパイプ役のようなことができればと考えました。

このようにお客様から依頼を受け、報酬をいただいて行政手続を行うことは、行政書士の独占業務となります(行政書士法第1条の2)。

これが、私が行政書士の資格取得を目指すこととした動機の一つです。

行政書士として活動する人は全国で5万人を超えており、単に資格を取っただけでは仕事を得られないとも言われます。

どんな仕事にせよ甘くはないわけですが、自分のこれまでの経歴に基づく知見・経験と組み合わせて、プラスアルファのスキルとして活かすことで、ビジネスの幅を広げられればと考えています。

上記の専門会社の方によると、野生獣害対策専門の行政書士というのはあまり聞いたことがないとのこと。

せっかくのご縁なので、日本初の獣害対策系行政書士を目指したいと思います!

では、今回はこの辺で失礼します。